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『ベンチャー企業で働いた3年間の振り返り』中島

ご無沙汰しております、中島です。
2014年6月30日を持ちましてa-worksを退職させていただきましたが、
ぜひブログを書いてほしいと声をかけていただきました。

そこで退職から少し時間が空いてしまいましたが、
この場を借りまして、少し自分のことを書かせていただきます。

テーマはベンチャー企業で働いた3年間の振り返り
という感じで書いていきたいと思っています。
私は、3年前の2011年4月にa-works株式会社に就職しました。
当時24歳、静岡の大学院まで行っていたため、新卒での入社でした。

もともとの出身が三重県、大学が静岡県でしたので、
大阪に住むのも初めてでしたし、
社会人として働くことももちろん初めての経験でした。

初出社の日には「どんなことが始まるんだろう」と
ドキドキしていたことを今でもよく覚えています。

当時は灰色のビルの一室に5名ほどが勤務しており、
なぜか全員が壁に向かって背中合わせで仕事をしていました。

当時から社長の営業力は半端ではなく、
あれよあれよとあたらしい仕事の話が舞い込んできており、
全員で色んな仕事をこなしていました。

入社直後で印象深かった仕事といえば、
他企業の商品販売プロモーションの手伝いと、
メンバーシップの企画、販売、運営でした。

ビジネスにWEBを活用するということに関しては、
大学時代に自分自身で少しだけやっていたので多少なり慣れはありましたし、
その辺りの仕事ができなくて困ったことというのは少なかったように思います。
しかしながら、入社時には社会人経験はゼロですので、
社会人としての振る舞いという部分では特に戸惑いが大きかったです。

「お客さんと一緒にご飯を食べる?」
「企業に提案書を作って、提案しに行く?」
「絶対に間に合うはずないスケジュールだけど、納期厳守?」
「いや、間に合わないの向こうの都合だけど・・・間に合わせる???」

それらはいままでの学生生活や、
その傍らでやっていたネットビジネスでは必要ないものであり、
決して経験することができなかったものでした。
やるべき仕事を進めるということは、
一人では決してできないということもこの頃に学びました。
それはいい意味でも悪い意味でもあるのですが、
仕事は一人でやる必要はなく、
組織で人の力を借りながらやっていけばいいということ。

一人では10の仕事しかできなくても2人の力を借りれば、
50くらいの仕事ができるというのが、
それまでの自分の人生にはなかった考え方でした。

これがいい意味で、仕事は複数人で進めるということ。
もう一方が、仕事は自分がどんなにがんばっても、
自分の努力と都合だけでは進まないということです。
仕事はかならず複数の人で動かしていきます。

それは同じ会社の人間だったり、別会社のパートナーさんだったり、
顔も知らない外注さんだったり、クライアントさんだったり。

それらの人たちが、それぞれの役割分担の上で、
連携しながら仕事を進めていきます。

「力を合わせてひとつの仕事を進める」というと聞こえはいいです。
しかし、誰か一人でも作業や連携が遅れると仕事が
全く進まなくなるため余計な労力も増えます。

これ自体は当たり前の話なのですが、
私が社会人として当初衝撃を受けたのは自分以外の誰かが原因で作業が滞ったとしても、
納期やスケジュールは厳守ということでした。

「自分は与えられた仕事はできる範囲でやっているのに・・・」
そんな風に思ったこともありました。

ただ、仕事はやはり過程でなく結果というのが社会人、
特にベンチャー企業では当たり前の考え方だと今は理解しており、
「できたか、できていないか」にすべての話が集約するため、
過程よりも結果を意識することが大事だと学びました。

そして、もし何かが原因で作業が遅れる、
不都合なことが出るという場合には、ありとあらゆる自体に備えて、
先回りして対処するということが大切だということも学びました。
それがおそらく入社から2年くらいが経過する辺りですが、
今になってみれば、
その辺りから自分の仕事の仕方が変わったと感じています。

とにかく、クライアントさんよりも先回りして物事を考える。
何かトラブルや面倒ごとになりそうなときには、
こちらから動いて少しでも前もって警鐘をならしておく。

そうすれば、実際トラブルが起こったとしても、
何もせずにトラブルが起こったときよりダメージが格段に少なくて済む。

そうすることでクライアントさんとの連携もスムーズにいき、
仕事全体がいいように回り出すということを肌で感じることができました。

そこからはクライアントさんとも良好な関係を築けて、
仕事で関わっている人たちに個人的にもよくしてもらえるように、
なっていきました。
これが辞める10ヶ月前くらいの話です。

この色んな人、特に年上の人からよくしてもらえるというのは、
今までの自分の人生ではあまりなかったことでした。

同世代は自分より後輩などは特に問題ないのですが、
あまり年上の人たちとのコミュニケーションが得意な方ではなかったため、
年上の人と仲良くなるということ自体がありませんでした。
それは今になって思えば、自分の過去が大きく影響しています。
いままであまり人に言ったことはないのですが、
小中学校時代にいじめられっ子だった過去があります。

もともと自分の意見をいうほうではないですし、
当時は体も小さかったです。

その上、頭も別によくなければ、
スポーツが特別できるわけではなく、
なにやってもクラスの真ん中より下に位置してました。
当時の自分は劣等感の塊でしたね。
学校は好きでしたし、友達がいなかったわけではないですが、
一部の人間の気まぐれでいじめられる日が続いたことがあります。

本人たちはそんなことを覚えていないでしょうし、
いじめていた自覚もないでしょうが、
その体験が、その後の私の人生に少なからず影響を与えたことは事実です。
まあそれらも今となってはいい思い出ですが、当時はけっこう辛かった・・・。
おそらくは私が独立して起業したいっていうのも、
そういう経験があったからかもしれません。
「昔の劣等感とかを否定するためとか、昔のやつを見返すために、
色んなことをやってるだけなんじゃないの?」

ということを以前、誰かに言われたことがあります。
これって、ホント間違いないと思ってます。

というか、自分自身そう言う方向になるように、
時間使って努力するようにしています。
だって、何だって、できないよりできたほうがいいでしょ!

・文章かけないより書けた方がいいでしょ
・プログラム触れないより触れるほうがいいでしょ
・サイト制作できないよりできたほうがいいでしょ
・アクセス解析できないよりできるほうがいいでしょ
・サーバー触れないより触れるほうがいいでしょ
・楽しくお酒飲めないより飲めるほうがいいでしょ
・人に優しくないより優しい方がいいでしょ
・ギター弾けないより弾ける方がいいでしょ
・園芸できないよりできるほうがいいでしょ
・星の名前知らないより知ってる方がいいでしょ
・かっこよくないよりかっこいい方がいいでしょ

みたいな。
自分なんて、そんなもんです。
今風に言えば、中二病です。

でも、そんな考え方でやってきて、
これからもそういう考え方でやっていくんだと思います。
目指しているのはスーパーマンです。笑

頭の回転も早くて、博識で、体は頑丈。
仕事もできて、スポーツもできて、音楽もたしなみ、人望もあつい。
それでいて困った人がいたら助けることができる力とお金がある。
そんな人になりたいと自分は思ってます。
わりと本気で思ってます。

まあ今風に言えば、中二病です。
それが経営者としては正しいか間違ってるかは分からないですが、
いまはそういうのが自分の感情に従っていて楽で楽しいですし、
独立することができて、きちんと生活をすることができているので、
それでいいんだと理解してます。
とにもかくにも2011年4月1日から2014年6月30日までの、
約3年3ヶ月。

自分の人生を大きく変えた3年間であり、
数え切れないほど多くの経験と大切なものをもらった3年間でした。

長くなってしまい、
話が飛んだりして読みづらい箇所もあったかと思いますが、
書きたかったことは以上になります。
最後に、野山社長と一緒に働いたa-worksのみなさんと、
仕事とプライベートで関わってくれた多くの方々に感謝して、
3年間の振り返りとさせていただきます。
それでは、またお会いできる日を楽しみにしております。

押忍
2014年10月3日
元部長 中島大介