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【ベンチャー新卒入社】入社1年目を終えて気づいた、成長するために大事なたった一つのこと

こんにちは!a-worksの佐藤です。
2017年4月、当時34名だったa-worksに新卒入社してから1年が経ちます。

a-worksはいわゆるベンチャー企業。日々変化する市場に対応するため、社内環境の変化、新規事業展開、成果を出すスピード…どれをとっても早いです。そんな環境で求められるのは、このめくるめく変化のスピードに対応できる人材になるため、いち早く成長すること。

僕が入社1年目に求められたのも、この「成長」でした。

学生から社会人という恐らく人生でもっとも大きな転換期でもある新卒入社1年目。楽しく仕事に取り組んでいたら成長できました!というわけもなく、教えられた仕事が上手くいかない、そもそも何をすればいいのかすらわからない…そんな辛い時期もありましたが、今では周りのクライアントや上司からも一定の信頼を置いていただけるようになるまで成長できました(諸先輩方に比べたら、まだまだ未熟者なので精進します!)。

そんな僕がa-worksでの経験をとおして気づいた成長するために大事な考えは、いかに素直に自分を変えられ続けるかということ。

「素直に自分を変え続ける」というのはどういうことか。

あくまで僕個人の経験に基づく考えですが、当時の僕と同じように「どんなアドバイスをもらっても仕事が進まない」「このまま会社にいて成長できる自信がない」という方が明日から自分を変えていこうと思えるきっかけになると嬉しいです。

求められているのは圧倒的な成長スピード

入社1週間で広告運用の主担当者に

入社してから1週間で新人研修を終え、実業務に取り掛かるころ、あるクライアントとのミーティングに同席することが決まり、「早速社外ミーティングに参加できるのか!こういう機会を通じて、先輩のサポートをしながら徐々に仕事を任せてもらえるんだな」と想像していました。

そんな僕の想像とは裏腹に、ミーティング当日にマネージャーから言われたのは「主担当は佐藤くんで」という一言。

(あくまで僕の友人の話ですが)入社1週間といえば、大学時代の同期は数ヶ月の研修が始まったばかりだったり、先輩のサポートについて営業同行しているのがほとんどで、クライアント1社の主担当になって牽引していく立場を任されていたのは僕くらいでした。

会社からすると、若手にも裁量の大きい仕事を早い段階から任せることで、早く仕事に慣れてもらって、入社1年で一人前の担当者に育てるという考え。これがa-worksで求められる成長スピードでした。

早すぎないか!?というのが正直な感想でした。

先輩のサポートも勿論ありますし、この経験をとおしていち早く成長できるというのもわかるのですが、不安の方が大きかったです。

社会人で求められるコミュニケーション力

主担当という、裁量の大きい仕事を任されたものの、入社したばかりで右も左もわかりません。まずは、わからないところを先輩に質問しながら仕事を進めるわけですが、質問しても自分の知りたい答えが返ってこなかったり、何度も質問内容を確認されることに。

大学時代、いわゆる”コミュ力”にはある程度自信があったので、コミュニケーションにおいて自分の伝えたい意図が伝わらないことが意外でした。

学生の時に考えていた”コミュ力”というのは、初対面の人と早く打ち解けられるとか、相手の言いたいことをある程度汲み取れる、という部分的なもので(勿論大事ではありますが)、社会人では自分の考えを相手が理解できるように伝えるコミュニケーションが求められます。学生から社会人になるのは自分の考え方や価値観が変わる大きな転換期だと感じた経験でした。

自分の意見をとことん求められる

冒頭でも話しましたが、昨日まで当たり前だったことが、今日はもう全く変わっているということがベンチャー企業では日常茶飯事。そんな変化に対応するために求められるのは、前例や成功体験がなくてもゼロから自分で考える力です。

そのため、先輩に仕事の進め方を質問すると必ず「佐藤くんはどう考えているの?」と聞かれました。当時の僕からすると、そもそも何もわからなくて質問しているんだから、答え(=模範となる仕事の進め方)を教えて欲しいというのが率直な気持ち・・・。

求められているのは自分の意見ですが、何故か納得がいかなくて、どうすればいいのか悩む時間が増えていきました。


入社して3ヶ月経った頃には複数案件を任されたものの、コミュニケーションは上手く取れないし、自分の考えを持つにも情報収集がうまくいかず、仕事の進みは入社当初と大きく変わりませんでした。

先輩からアドバイスは貰えるのになんで上手くいかないんだろう。会社から期待されて案件を任されているのに…。時間ばかりが過ぎて、このままこの会社にいて自分は成長できるのか?と考えるようになっていました。

きっかけがあれば素直に行動を変えられる

そんな頃、いつもと同じように、上司にわからないところを質問しました。

「佐藤くんは一度ゴールから考えてみたらいいんじゃないの?」
「すぐ目の前の問題を解こうとするんじゃなくて、そもそもどうするのがベストなのか?そのために何が必要なのかを考えようよ」

ハッとしました。何故か「ゴールから考える」というアドバイスがものすごく腑に落ちたんです。そうだ、ゴールから考えればいいんだ。この一言がきっかけで、自分の行動を素直に変えることができるようになり、何故か納得がいかなかった考え方や仕事の進め方にも変化がありました。

実際に僕が変えた考え方と行動を紹介します。もし僕と同じ課題を抱えている方がいらっしゃったら参考にしていただけると嬉しいです。

ゴールから考えると、自分の考えを持てた

上司の教えに倣い、この仕事をどうしたらすごい成果に結びつくか?という自分なりのゴールを考えるようにしました。

以前は、仕事を任されたら「何からすればいいか?」「自分の考えってなんだ?」ということをひたすら考えていましたが、ゴール設定をすることで、やるべきことが明確になり、自分でベストプランを考えられるように。自分で考えを持てるようになると、質問の仕方が変わります。

「この仕事はどう進めればいいですか?」という質問が「この仕事、〇〇の状態にするためにこのやり方で進めたいんですが、方法はこれで合っていますか?」という、自分の考えが正しいかを確認する質問に。

ゴールから考えて、ベストプランを上司に確認することで、自分で仮説を立てられる力も身に付いていきました。

曖昧な言葉は極力使わないようにした

こう思ったのは、先方という言葉を上司に使ったときに、「先方って誰のこと?」といわれたのがきっかけです。
それもそのはずで、先方=社外連携している相手、という意味だと、会社と関係のあるクライアント・パートナー企業・代理店…etcの誰を指すか曖昧です。

人によって受け取るニュアンスが異なる可能性が高い曖昧な言葉を多用していたこと。これこそ、僕が社会人に求められるコミュニケーションができていない原因の一つでした。

そこで、この出来事を期に以下の2つを徹底しました。

・なるべく代名詞(こそあど言葉も含めて)は使わない。
・意識的に固有名詞を使う。

具体例を出すとこんな感じです。

①曖昧な言葉を使ったコミュニケーション
先方から先日連絡があった〇〇の件ですが〜

②認識相違を生みにくいコミュニケーション
A社の田中さんから昨日の17時10分にお電話でいただいた〇〇の件ですが〜

ちょっと大袈裟にしましたが、①より②の方が誰がどう見ても間違いなく用件がわかります。

ひとつ難点なのは、代名詞を減らすと情報量が増えるので、端的にわかりやすく伝えるという側面が満たせないことです。端的に伝えることはとても大事ですが、認識相違をおこさないコミュニケーションをとれることが前提だと僕は思います。

まずは自分の伝えたいことをこれで相手に伝わるだろうという憶測で情報を省略せずに正しく言語化することを意識して、曖昧な言葉を使う機会をなるべく減らしてみて下さい。

素直に自分を変えたことで、仕事を任せてもられるように

入社して半年が経つ頃、ミスコミュニケーションも減り、自分で想定を立てながら仕事を進められるようになってきたことで、立てる仮説の精度が上がってきました。

その結果、上司から「もうこれからは事前に確認しなくていいよ、この仕事は佐藤くんに任せる」と言ってもらえるように。この時は「あ、ここまで成長できたんだ」と自覚したのと同時に、本当に嬉しかったです。

大型のプロジェクトを自分の手で動かしながら、自分で考えた施策をクライアントに提案するという、本当の意味で会社から仕事を任してもらえるようにまで成長できました。今では、複数案件の主担当者として自分で物事を動かす醍醐味を感じながら仕事に向き合えています。

最後に

自分が素直に変わることで成長できるんだ、ということを新卒入社してからの1年を通して実感しました。a-worksでこれからも自分が変化し続けることで成長していける、と今は確信を持って言えます。

とはいえ、素直にアドバイスを受け入れる。というのはとても難しいです。20年以上、社会人になるまで培ってきた自分の中にある常識や価値観を短期間で変えないといけないので、自分が自分でなくなってしまうような恐怖や不安もあると思います。

今振り返ると、僕が上司から「ゴールから考えてみよう」というアドバイスで変われたのは、僕の持つ原体験や価値観に沿っていたからだと思います。というのも、a-worksの選考課題の僕の回答に「(大学時代にやっていたラグビーのおかげで)ゴールからの逆算思考が身についた」というフレーズがあったからです(人に言われるまで気づきませんでした)。

なので、素直に変われるきっかけを掴むには、社内に向けて自分がどういう人間かという情報発信を積極的にすることが大事だと考えています。自分がどんな人間なのかを知ってもらうことで、上司や先輩からのアプローチやアドバイスが変わるはずです。

いろいろなアドバイスやアプローチのどれかが、自分が納得して素直に変われるきっかけになるかもしれません。