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a-works初のオリジナルプロダクト「AdCent(アドセント)」が一般リリース!若手プロダクトマネージャーに聞く本当に喜ばれるシステムのつくり方

こんにちは!ライターの皆川です。

a-works初のオリジナルプロダクト「アフィリエイトマネージャー AdCent(アドセント)」が、11月に一般リリースとなります。(⇒プレスリリースはこちら

アドセント紹介

AdCentは、煩雑なアフィリエイト広告の運用管理を一元化し、広告主の作業工数削減をサポートするシステム。

一般リリースにさきがけAdCentを使っていたa-worksの社内やクライアント企業からは、

「2時間かかっていた作業が30分まで圧縮された!」

「今までいちいち聞かないとわからなかったデータが自動で全部手に入るようになって感動」

「売上が上がるほど増えていく作業工数の多さを、チームで抱えきれなくなる限界に直面していました。助けてもらえたことに驚きです」

などなど、とっても喜んでもらっています♪

でも、どうやったらこんなに現場にはまって役立つものが作れるの?

入社当初から企画/ディレクションを担当し、AdCentをここまで育ててきた開発リーダーの高田さんに話を聞いてみました!

高田さんの紹介
高田良平:2015年にa-works入社。現オリジナルプロダクトグループ マネージャー。
入社早々に家が隣家からの引火火事で全焼という熱いエピソードを持つ男。

入社当時のメモには「まったくわけわからん」という心の声が(笑)

皆川
高田さんは入社時からAdCentの主担当だったと聞いていますが、それまでプロダクト開発の経験はあったんですか?

高田
前職・・・というか学生インターンとして、教育業界のスタートアップでプログラム開発に携わっていました。でも、広告運用やアフィリエイト事業は全くの未経験分野でしたね。

入社当日、僕に渡されたのは初期のシステムが完成してホヤホヤのAdCentの仕様書。「仕様書はこれだから、システムを理解して、テスト要件をつくっといて」って言われたんですよ。

そのときのメモを見返すと、「正直まったくわからん」って書いてあって(笑)

苦笑する高田さん

皆川
メモっていうか、心の声ですよね(笑)

高田
それくらい右も左も分からない、絶望からのスタートだったんです。

システムの作成自体は社外パートナーの技術者さんが担当していたので問題はなかったのですが、僕は仕様書と睨めっこをしながらシステムの動きを理解して、マニュアルをつくっていく日々。

はじめは、ミスや間違いだらけでしたね。でも、「これがベンチャーか!」という、楽しさもありました。

業界は未経験でもシステム技術が好きなので、その知識を少しでも活かせたのが嬉しかったですね。アフィリエイト広告の仕組みや、技術の裏側など、新しい知識を吸収できることも新鮮でした。

ユーザーの近くに身を置いて、トラブルも自分の目で確認

皆川
そんな時代があったなんて今では全然想像できないです!そこからどうやってAdCentをみんなが満足できる状態まで改良していったんですか?

高田
最初は書類や画面とばかり向き合っていたんですが、業界のことを何も知らなかったこともあって、何をしたらユーザーの価値になるのか全然わからなかったんです。

そこでまずは、実際にAdCentを使う社内メンバーのすぐそばで仕事をするようにしました。

そうしたら、いろいろ声をかけてもらえるようになって、生の声や問題点をリアルタイムに把握できるようになりました。トラブルが起きても、その瞬間に自分の目で確認することもできます。

相談を受ける高田さん
現在も日々メンバーから続々と相談が。

皆川
システムの開発って、パソコンに囲まれて黙々と処理しているイメージがありましたが、高田さんは現場に身を置いて、ユーザーとの対話の中で進めてきたんですね。

高田
はい。以前インターンでエンジニアとしてシステム開発をしていたときは、ユーザーとの直接対話はどこか他人事としてとらえている部分があり、今となってはあまり意識できていなかったなと思います。

こうして企画/ディレクションの立場でやってみると、ダイレクトにユーザーの声が入ってくることで理解が深まるし、考えの幅も広がっていいな!と実感しました。

皆川
意見を受け止めるだけでなく、実際にユーザーに当たる広告運用の仕事をしてみた時期もあったんですよね?

高田
はい。実際に業務担当者として使ってみることで、ユーザの視点でAdCentを見ることができるようになりました。

広告運用を経験する前と比べると、AdCent単体でどうこうじゃなく、ユーザーの仕事全体の中でAdCentがどう機能したら便利かな?と考える大局観が身についてきましたね

でも、なんでも聞き入れないことも大事

皆川
そばにいて、自分でも体験して、ユーザーのことを知る努力が、今のAdCentの使いやすさに繋がっているんですね!

高田
現場に身を置くことで、担当者のトラブルや困っていることが我が身のように感じられるようになったのは確かです。

ただその一方で、ユーザーの声に引っ張られすぎる危険性というか、言われたとおり機能を充実させればいいってもんじゃない、ということにも気づきました。

「こんな機能が欲しい」「あんな機能があったらいいな」という意見は、いろいろな所から入ってきます。そこで機能に反映してみたけど、何週間たっても全然利用してもらえなかったりとか。

皆川
どうして要望に答えたのに使ってもらえないことがあるんですか?

高田さんトーク場面

高田
今ある業務フローにうまくはまらなかったり、その機能があることで、むしろ確認や処理の仕事が増えてしまったり、というのが大きいですね。

だから、システム化する前に、まずは事前調査をすることを心がけるようになりました。「あったらいいよね!」ではなく、「どんなものだったらお客様に長期的な価値を提供できるのか?」「そもそも、今必要なのか?」はシビアに見ています。

使いやすさという点でも、ただやみくもに機能を増やすことをせず、シンプルで使いやすく、本当に必要な機能だけをぎゅっと詰め込むことは大切ですから。

本当に信頼できる開発パートナーとは“手段”ではなく“目的”ベースで話をする

皆川
本当にユーザーのためなることを考え抜くって簡単そうで奥が深いんですね。これも現場で学んだんですか?

高田
この視点を教えてくれたのは、実は外部の開発パートナーさんでした。

僕が機能の追加を相談したら、

「AdCentの機能で解決すべき問題と、そうじゃない問題があります。
例外的な要望に応じて全ての問題解決の方法を機能に組み込むのではなく、ユーザーがシステムに合わせる形でその例外を潰していく方が、長期的に見ると合理的なケースも多くあるので、多面的にものを見たほうがいいと思います」

という指摘をいただいて。

何より感動したのが、依頼されるがままに受ければその分稼げるのに、こちらのことを考えてあえて指摘してくれたことです。本当の意味で相手の立場に立ってくれていますよね。

このパートナーさんは、こちらがお願いしたことにいつも100%以上で応えてくれます。こういう仕事が信頼できる仕事なのだと、いつも学ばせてもらっています。

高田さん紹介
皆川
単なる外注先とクライアントの関係ではなく、文字通り「パートナー」なんですね。

高田
はい。心から信頼しています。

なので、何かアイディアが自分の中にあったとき、僕から「こうしてください」という“手段”の話をするのではなく、何が課題で今何が必要なのか、という“目的”をお伝えするよう心がけています。

“手段”の引き出しをたくさん持っているのは、圧倒的にシステムのスペシャリストであるパートナーさんの方ですからね。“目的”ベースで話をすることで、こちらが思いつくよりもさらにいいかたちでシステムが出来上がってくることが多いです。

要望を吸い上げるフェーズを越えて先を見据えての提案へ

皆川
AdCentが、使った人みんなから感謝されるプロダクトになるには、いろんな試行錯誤と学びがあったんですね!

一般リリースされて、これからますます多くの人がAdCentを使うことになると思いますが、開発面でも何か新しい取り組みなどあるのでしょうか?

高田
さらに広く使ってもらうために、これまでのようにユーザーに意見をもらったり、顕在化している問題に取り組んでいくだけでは足りないな、と感じています。

業務で既に発生している問題を解決/効率化するための機能であれば、現場から意見や情報を集めやすいです。一方で、新たに価値を生み出すような「今までにない」機能に関してはそれが難しい。

今後は、聞き手に徹することを卒業して、こちらからの提案を起点とした機能の企画も行っていく必要があります。

そこで、広告業界の動向を常にウォッチし、AdCentに組み込めないか、という視点でいつも考えるようになりました。

現在、AdCentは業務の効率化、工数削減ツールとしての側面が大きいです。

一方で、AdCentには広告や売り上げに関するさまざまな情報を一元管理できる機能も備わっています。それを分析などに生かすことで、売上をもっと伸ばすための“攻め”にも活用してもらえるよう、さらなる進化を目指しています。

業界全体の仕組みを変えてしまうようなツールへとAdCentを成長させることが、僕の今の目標ですね。

皆川
わー!なんだかワクワクしますね。

これからAdCentがどんな風に進化していくのか、とっても楽しみです。ありがとうございました!

AdCentを紹介する高田さん

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adcent@a-works.asia