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即レスがなぜいいか

野山です。

今回は、即レスについてお話ししたいと思います。

即レスは正義です。

本当にそう思っています。なんで即レスが世の中でいいって言われるのか、その本質的な理由を解明したいと思います。めちゃくちゃ普通の話なんですけど、ちょっとお付き合いください。

即レス=コンテンツ提供

まず根本的な話から。

例えば、来た質問に対して「僕はAだと思います。理由はこう」みたいなことをすぐ返すということは、レスポンス自体がコンテンツを返していると思っているんですよね。

つまり、即レスとは即座にコンテンツを提供することなんです。

コンテンツは時間で劣化する

ここが重要なポイントです。コンテンツは劣化するんです。時間で劣化する。

例えるなら、5年前に書かれた、ライザップのジムの特定の店舗のレビューの価値なんて、もはやないんですよ。

もはや店舗そのものがないかもしれないし、メニュー体系が変わってるかもしれないし、金額帯とかも変わってるかもしれない。いろんなことが変わってるかもしれません。

だから、コンテンツは時間軸でものすごいスピードで劣化していくものなので、出来た瞬間に届けないと価値が低いんです。

何にしても、まず今の見解をすぐ述べるというものがめちゃくちゃ大事だと思います。

脳が鍛えられる効果

それをやり続けていると脳も鍛えられます。

今の見解を聞かれたタイミングで、すぐ反応して見解をちゃんと述べる。ということに対してみんなびびるんですよね。自信ないんですよ、きっと。

「自信がない」「間違っていたらどうしよう」

でも、時代は変わりまくるので、間違ってることの方が普通だということを深く刻むべきです。

「正解」は存在しない

つまりは、この瞬間に僕がAって言って、本当は世の中的にBをやった方が良かったねっていう話は今日の時点ではあるんですけど、でもあと1年経ったら「これ実はあん時Bって思ったけど、Aの方が良かったよね。やっぱりあの人の言う通りだったよね」みたいな話って全然あるんですよね。

そういうもんだっていうことを深く認識する必要があります。

だとすると、僕たちは今この瞬間における情報と、みなさんと会話した流れでの僕の思考プロセスにおいて、その中でこの価値観でいうとこの目標を達成するためには、こういう理由でAだと思います、みたいな。

それが3時間後に出てくるのと、今この瞬間に出すものとっていうのは、議論の進み方が違うんですよね。

議論スピードの向上効果

それを早くやってみて、そしてやってみて学べることもたくさんあるわけです。

それが合ってるか正しいかっていうよりは、そっちの方向に行った上で、さらにそこでまたコンテンツが生まれるわけですよ。それに対してはどういう判断でどういう今考えがあってっていうことを、ラリーをみんなで早くしてコンテンツを交換し合って、そして進める。

こういう事業ないしいろんなもののPDCA進化っていうスピードを支えるものなんですよね。

市場成長に追いつく必要性

世の中のお客さんは大体みんな、その市場の成長スピード以上に成長してるんです。

市場が120%成長してる中で、121%と122%とかもっともっと成長してることに、その企業価値が現れるわけです。だったら、それ以上のスピードで進化しないといけないわけじゃないですか。

だったら、そうやってレスポンスを早めて、コンテンツを掛け合わせて、アウトプットを出してさらにコンテンツに向き合うみたいな。これが「スピードが求められる」理由であって、「早い返事がいいですよね」みたいな話では全然なくて、この瞬間にコンテンツを生み出して劣化しないままに、お前の考えを届けろみたいなことをやってほしいということです。

遅い会社との対峙

そうじゃない会社もあります。判断遅い会社。おそらく、半数以上はそっち側だと思うんですけど。

そういう会社と対峙して見ていると、早くする気があるのかっていう話です。そこがありそうだったら指摘をしたりとかしながら、「もっと早くして、こういうふうにこういうふうに話しませんか」みたいなことを言うんですけど。

「上に確認をしないといけません」とか「もっとちょっと情報を取って網羅的に検討しないといけません」みたいな話があって。「それはわかるんだけど、一旦アイデア出してみようか」というリスクがないことに対して、「でもとにかくいろんな情報を集めて検討しないといけない」。

でも、そのタイミングでも世界は変わってるんですけどね。

もう、一緒にやりたくないんですよ、そういうペースの人たちとは。

面倒くさいって言えないから、そう言ってるだけだと思っています。実に面倒くさいんですよ。自分のペースを乱されることが面倒くさいとか、面倒くさい人に面倒くさいことを言うことが面倒くさいとか。

だから、そういう人たちはそういう人たちのペースがあるんで、僕はとにかく今話が決まったその瞬間に仕事をし終わって、「ボールはそちらにありますがどうですか」って、言い続けるしかない。

それでスピード感の違いを感じてもらえたらいいけど、変わらないことのほうが多い。「うちとは違うな」とは思いつつ、基本的には相手を変えることは諦めています。

初期判断と熟考の一致率

これは何かの理論で証明されているんですが、初めに一瞬で決めて、何時間か後に検討を経て出した結論が85%一致するみたいなんです。

これって思考の癖にも結構近いものがあるじゃないですか。普段のプライベートも含めですけど、直感でやっていくか、一回考えさせようって思うか。

僕は思いつきで行きすぎて大変な時もあるんですけど、でも基本的には決めてますね。

Aか Bかって言われたときに、もう絶対Aですって。Aをやったときのリスクとかどんなことが起きそうか、最悪どうなるとか、よかったらこうなるとか、誰かに迷惑かけないかとかは、一瞬立ち止まって考えるようにしますけど、でも基本的には決めてます。

「わからない」をすぐ言う

わからないならわからないで、何がわからないから、こことここの情報をくれないか、っていうのも即レスです。

それも時間経って「わからない」っていうと、「本当に考えたの?」って思われるから、それも即レスの方が絶対いいですよね。

2時間かけて「それがわからない」って言われても、「それしかないの?」っていう評価になってしまいます。

プロトタイプの威力

あと、プロトタイプを先に見せるみたいな話もありますよね。

20点30点でいいから早く出す

それでフィードバックがあったらちゃんとアジャストできていくじゃないですか。即レスの極みみたいな話ですよね。

期限が2週間後に出すみたいな時に、13日ぐらいのタイミングで、「いろいろ考えてしっかり形にして持ってきました」って言ったときに、「全然違うじゃないか」っていうケースもあるわけですよね。その場合、作業した時間も、待っていた側の時間も無駄でしかありません。

まとめ

即レスがなぜいいかの本質的な理由は

  1. コンテンツは時間で劣化するから、価値があるうちに届ける必要がある
  2. 議論のスピードが上がることで、PDCA進化速度が向上する
  3. 市場成長に追いつくために、スピーディな進化が必要
  4. 脳が鍛えられることで、瞬時の判断力が向上する
  5. 初期判断と熟考後の判断は85%一致するので、時間をかける意味が薄い

「わからない」も即レス、プロトタイプも20点で即出し。これが現代のビジネススピードに対応するために必要な姿勢です。

即レスは単なるマナーではありません。それは、変化の激しい時代を生き抜くための戦略なんです。

だからこそ、即レスは正義なんです。