こんにちは!
メディア・クリエイティブグループ所属の皆川と申します。
前職までは、ずっとネットショップで顧客対応から販促物作成、
経理に広告出稿まで、何でも屋的な働きかたをしてきたのですが、
1つのことに集中して取り組みたい、専門性を身につけたい!
と思い転職を決意。
そんな中、コワーキングスペースOsakan Space
代表の大崎さんからのご紹介で出会ったのが
a-worksでした。
転職面接トークの定番として、
面接では前職での経験が活かせる点を強調して話したのですが、
社長に
「前職の経験は正直どうでもよくて、ここであなたが何をしたいかが大事です」
といわれたのが衝撃的で、
いまでも思い出すと心臓が止まりそうになります。
それまでは「さすがベンチャー、変わった会社だなぁ・・・」という印象だったのですが、
一気に「すごい会社だ!」と確信し、ありがたく入社させていただくことに。
実は後ろ向きな気持ちで始めたインスタグラム
![後ろ向きなインスタグラム](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/063901c0f2aee267361a4433faf2e823.png)
さて、本題のインスタグラムですが、
最初流行りだしたころはまだ前職時代で
「げぇ〜まためんどくさいのがでてきたな」
と大変ネガティブな気持ちでみていました。
Twitter、Facebook、Line・・・
この手のものは出てくるたびに
「顧客との新しい接点だ!」
「乗り遅れるな」
「成功事例が」とかいって、コンサル系の人たちが騒ぐんですよね。
その波に毎度さらされ、ソーシャルには本気でうんざりしていました。
一方、多少なりともwebマーケティングに携わる者として、
こういうSNSなるものも1個くらいちゃんとやってみたほうがいいのかなという気持ちもありました。
それに、やったことがあれば、
必要か不要かも判断できるようになるはずだと考えていました。
そこで、ちょうど波がきていることだしと
インスタグラムへの投稿を始めたのがスタートです。
非常に後ろ向きな気持ちで始めたインスタグラムですが、
真剣にやってみると発見や気づきが多く、
1年半経つ頃にはフォロワーが1万人に到達しました。
今回は、その経験の中で発見したフォロワー獲得のコツについてお話しします。
※アルゴリズムや表示の仕方は随時変わっているので、私が活動していた時点での情報です。
※あくまで私1人の経験に基づく情報です。統計的な正しさは保証できません。
私のアカウントと投稿内容について
![インスタグラムアカウント紹介](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/b4e66e13aeda7296b66c049761b297f0.png)
現在のステータスは、約800投稿、11.2Kフォロワー、112フォローです。
SNSでありがちな、
フォロワーを増やすためのフォローというのは一切やっていません。
もちろん、フォロワーを増やすアプリなんてものも使っておりません。
![絵日記実例](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/eb0ca7b79ea8505e0357be4287bc2a96.jpg)
コンテンツは、トラベラーズノートという手帳に描いた絵日記です。
ほぼ日手帳という手帳に絵日記を書いて投稿している人たちがいるのを知っていたので、
これなら自分も気軽に続けられるかなと思いました。
※英語は通じればいいやと思っているので、かなりいい加減です。ツッコミはなしでお願いします(汗)
SNSをきちんと運用・体験する、というのが一番の目的だったので、
「自己満足を排除し、読者に支持されるものを提供する」
「1人格として、読者とコミュニケーションをとり相互交流する」
をルールにして始めました。
ここでいう読者は「日記の内容に対するコメントをくれる人」と定義しました。
ビジュアル主体のインスタグラムにおいて、
わざわざ絵日記の内容を読んでくれるのが、まずスゴイことです。
さらに、コメントをつけるのは「いいね」よりもずっと面倒でハードルが高い行為なので、
それをしてくれる人はロイヤルティが高いといえる、と考えたからです。
基本戦略:不要なフォロワーを排除する
フォロワーを増やす方法なのに、
フォロワーを排除するというのは矛盾しているように思えるかもしれません。
ですが、インスタグラムのアカウントを成長させるために大切なのは、
表面的なフォロワー数ではなく、投稿に対するフォロワーの反応率です。
インスタグラムは、
Twitterの「リツイート」やFacebookの「シェア」のような強力な拡散機能を持ちません。
そのため、「人気投稿」やフォローボタンの「おすすめ」など
限られた露出の場にでられるかどうかがカギになります。
そして、その露出の場にでられるかどうかは、
私の経験上、フォロワーの質と反応率が大きく影響します。
以下、私がフォロワーをコントロールするためにやったことです。
反応率を下げそうなフォロワーはブロックする
ハッシュタグごとに設けられた「人気投稿」は、
新しい人に投稿を見てもらえるので、
フォロワーの獲得に有効です。
人気投稿に掲載されるにはいいねの数ではなく、
フォロワー数に対するいいね数(おそらくコメント数も?)の割合が反映されます。
10万人フォロワーがいる人の1,000いいね(1%)と、
100人フォロワーがいる人の100いいね(100%)だと、
後者の方がフォロワー数に対してのいいねが付いた割合が高いため、
人気投稿に掲載される確率が高いです。
そのため、フォローしてはくれたけれどその後反応がないフォロワー
俗にいうゴーストフォロワーが増えてしまうと、
こうした露出の機会が減ってしまいます。
私はフォローしてきたアカウントのうち
・フォローしている数が多すぎるアカウント(800人くらいを目安にしています)
・スパムの雰囲気がある非公開アカウント
・相互フォロー、宣伝が目的のアカウント
などをブロックしてきました。
過去、3,000アカウントくらいはブロックしたのではないかと思います。
同質・同軸のコンテンツを継続的に投稿する
![同質同軸の投稿](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/a54d957be2755fdee6977dec68ebfab8.jpg)
投稿する画像のテーマは、
できるだけ同じクオリティ、同じジャンルに統一します。
フォローというのは原則、
「このアカウントは、今後も同じような投稿をしてくれるだろう」
という期待にもとづいて行われます。
この期待を裏切ると、次の投稿への反応はもらえません。
たとえば、犬の投稿でフォローしたのに、
そのあとの投稿が自撮りだと、(いくらその人が美形でファッションセンス抜群でも)
いいねはもらえないと思います。
何故なら、フォロワーが見たいのは犬だからです。
「インスタグラムは写真のSNSだから、きれいでオシャレな写真を投稿する事が大事」
ということには同意しますが、
イコール「きれいでステキな写真ならOK」ではありません。
きれいでステキな写真なんて、
インスタグラムには掃いて捨てるほどあふれており、
あなたをフォローする理由にはなりませんので、注意してください。
また、自分の画面を「◉◉に関するアカウントだ」と見てわかる状態に保つことで、
より自分の投稿内容にあったフォロワーを獲得できます。
ハッシュタグは一般ワードを避けコミュニティのあるものを選ぶ
![ハッシュタグ](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/4f9bc914755b1f2052a14f54befc250b.png)
ハッシュタグは、最も手軽に投稿をフォロー外の人にも見てもらえる手段です。
ですが、誰でも思いつくような一般ワードでタグをつけるのは3つの理由でおすすめしません。
(1) 投稿者が多いので、あっという間に流されてしまいます。
(2) 競争が激しいのでよほどの実力がないと人気投稿には入れません
(3) 雑多なフォロワーを呼び寄せてしまいます。
例えば私の場合、#illustrationなんかが避けるべき一般ワードに当たりますが、
(1) 1秒に何枚も新規投稿が入るので、1回更新するだけではるか下の方へ
(2) ファンが何万人もいるプロのイラストレーターがガンガン投稿しています
(3) イラストが好きじゃなくてもたまたま検索している人なんかも多いはず
また、よく「#follow4followなど#likeなど人気のタグをつけてフォロワーを増やそう」という記事を見かけますが、
アカウントの成長を阻害する要因になるので、
絶対にやめた方がいいです。
狙うべきは、知っている人しかつけないタグです。
定期的に投稿している人がいて、
投稿者同士が繋がりあっているコミュニティ性の高いものがおすすめです。
私の場合は#travelersnotebookです。
ノートのブランド名なので、知らない人は全く知らず、
投稿する人は基本的にこのノートのファンです。
※こういう小規模なところでフォロワーを増やして反応率を高めてから、一般ワードに挑戦するのはアリだと思います。
コアな相互フォロー関係を増やす
![オススメボタン](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/c8a268bf84df099448e366dd3579e6fb.jpg)
フォローボタンの横にある▽を押すと、
そのアカウントに関連するおすすめアカウントが表示されます。
ここは、それぞれのアカウントをフォローしている人が
どれだけ重なっているかで判断されているようです。
フォロワーが20万人くらいいる海外のイラストレーターと文通をしたときのことです。
彼女が私の送ったものを撮影して投稿し、私をタグ付けしたところ、
そこ経由で一度に300人ほどフォロワーがつきました。
結果、彼女をフォローした際に表示されるおすすめアカウントに、
私のアカウントが入りました。
有力なアカウントとのこうしたバーターはなかなか狙ってできるものではありません。
しかし、ここまでで紹介した手法で、不要なフォロワーを排除しつつ、
特定のコミュニティで継続的に投稿&交流していくと、コミュニティ内の繋がりが濃くなっていき、
自然にフォロワーもかぶっていきます。
そうすると、おすすめアカウントとして露出が増える可能性が上がるでしょう。
ハッシュタグの嗜好性にコンテンツを合わせる
よく、「インスタグラムは写真のSNSなので、写真の質が大事」というHOW TO記事を見かけますが、
ここでいう質とは何でしょうか?
写真の質、というと構図やライティングなどの撮影技術をイメージしがちですが、
それ以上に大事なのが、投稿していくハッシュタグとのマッチ度です。
コミュニティ性のあるタグは、
同じような嗜好の人が集まるので、投稿内容にも傾向が生まれます。
主に「人気投稿」を参考に、
そのハッシュタグを見る人がどんなビジュアルを求めているか推測して寄せていくのがオススメです。
例えば、外野からみれば手帳という点で同じように思えるであろう
「ほぼ日手帳」と「トラベラーズノート」ですが、
各タグ画面を見ると、投稿内容がかなり違うことがわかります。
#ほぼ日手帳は、手帳に書いてある内容が大事で、特に人気なのが育児日記です。
一方、#トラベラーズノートは、内容よりも見た目のオシャレ感が好まれます。
![嗜好よせ比較画像](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/fb60f4b6c054311b18e1797774aeafc1.png)
実際に一度、トラベラーズノートが好きな人の好む要素を狙って盛り込んだことがありますが、
この投稿には過去最高のいいねがつきました。(写真左)
リアルなタッチの建物のスケッチ、余白のある構図(文字なんて読めなくてよろしい)、
その他文房具の配置などトラベラーズノートのオシャレ感に照準を合わせました。
一方、比較対象の右は、普段の投稿の典型的なスタイル(枠線のない4コマ漫画)です。
コメントはこちらの方が内容のあるものが多くつくのですが、
ぱっと見たときの印象では支持されません。
(このことからもわかるように、正直なところ、私はトラベラーズノート愛好層の嗜好と投稿内容がずれてきてしまっているのが今後の課題です・・・)
まとめ:フォロワーとは誰なのかを見極めることが最重要
・合わないフォロワーはブロックする
・同質・同軸のコンテンツを継続的に投稿する
・ハッシュタグは一般ワードを避けコミュニティのあるものを選ぶ
・コアな相互フォロー関係を増やす
・ハッシュタグの嗜好性にコンテンツを合わせる
以上が、私が実際に試したり、周囲を観察していてわかった
インスタグラムのフォロワーを増やすコツです。
シンプルにいうと、大事なフォロワーを見極めて、その人たちの満足度を高めることを目指す、ということです。
SNSの構造上、どうしてもフォロワーの数に注目してしまいがちですが、
数を追う小手先のテクニックよりも、“フォロワーとは誰なのか”を認識して、
どんなことをしたら喜んでもらえるかを考えることが必要なんだと思います。
![トラベラーズノートと手紙](https://www.a-works.asia/wp-content/uploads/2016/12/63f85d8a6b09538f9d2dae1eae7bac81.jpg)
あらためて、画面の向こうには生きた人がいるんだと実感しました。
自分の裁量と知恵で一つのメディア運営(私はSNSの1アカウントもメディアたりえると思っています)に取り組む経験は学びが多く、
やってよかったと思います。
インスタグラムのいいところは、
投稿を見て相手のことを知ることができる点です。
ウェブサイトだと、アクセス情報などの数字や個々の情報は手に入りますが、
それを統合して人の姿を思い描くのがとても難しく、どきどき、数字や情報と戦うのが仕事、みたいに勘違いしてしまう瞬間が多々あります。
インスタグラムで、画面の向こうには生きた人がいるということを実感できたことが、仕事へのモチベーションを高めてくれました。
この“人がいる”感覚を忘れずに、これからも仕事に取り組んでいきたいと思います。