【フルリモートワーク】a-works、引っ越しました

2021年7月に新しいオフィスへと引っ越したa-works。報告ツイートにたくさんのリアクションをいただき、ありがとうございました!

200平米越えのオシャレで洗練されたオフィスから、裏路地にひっそりと佇む古い民家へ。なぜa-worksは引っ越したのか?その理由と狙いを、時系列で追っていきましょう。

2020年4月、a-worksはリモートワークカンパニーへ

コロナが世を騒がせ始めた2020年の年明け。日を追うごとに「ただごとではない感」が強くなるなか、メンバーの提案により「会社としてのコロナ対策」を全社で話し合うことに。そこでさまざまな議論を交わした結果、a-works代表・野山は決断しました。

「リモートワークカンパニーに、俺はなる!」

そうして、a-worksのリモートワーク体制がスタート。ちなみに。

2020年4月3日(金)にリモートワーク化決定

週明け4月6日(月)よりリモートワーク制度を作成

4月10日(金)に策定、4月13日より運用

と、怒涛のスケジュールで進んだリモートワーク移行の全容については、管理部・ゆーさんによるこちらの記事に詳しく載っています。
a-works流リモートワーク制度の実施~ガイドラインの作成から実装まで~

2021年2月、オフィス移転計画をスタート

そうしてリモートワークとなったa-worksですが、当初より課題にあがっていたのが「オフィスどうする?問題」です。

めっちゃオシャンにしたくてオシャンにしてもらったオフィス。入居した2015年当時、「a-worksを参考にしたい」と言ってくれた企業さんもたくさんいたらしい(恐縮です)。めちゃくちゃお金がかかったそうですが、退去に際して壊すときの工事費も高くついたという罠…(盲点)

出勤は原則自由としていたものの、リモートワークがすっかり定着。50人は入れる広さにもかかわらず、利用者は1日平均5人以下…という状況に。

また、a-worksにとってリモートワークはメリットが多かったこともあり、2020年の暮れには今後もフルリモートワークカンパニーとすることを正式に決定。新しい働き方に即した、新しいオフィスを探すことになりました。

社内の意見は「住所だけのバーチャルオフィスはどうか」「オシャレなシェアオフィスがいいな」「もう、安さ重視の場末のオフィスビルでええやん…」と、さまざま。ほかにも、周囲のアドバイスを受けながらいろんな可能性を模索していたある日、野山に1本の電話がかかってきます。

「なんか変わった物件あるけど、興味ある?」

…そう言われて紹介された物件がこちら。

家では?家ですよね?
リノベするために壁剥がしたでしょ?って思った人は不正解。工事はまだなにも入ってない状態でこれ
畳どこ行った…
写真では天井なのか床なのかもはやわからん

民家。よくも悪くも趣がめっちゃある民家。車が入れない路地にあり、グーグルマップで見てもよくわからない、まるでゲームのダンジョンのような場所。ここにオフィスがあるとは…誰も思わなそうな立地。

内観に同行した人事の山口はあまりのボロさに面食らったと言いますが、野山の反応は「ここ、いいんちゃう?おもしろそうやん」。

それからまずは「そもそもこの物件を新オフィスにすることは可能なのか、そのためにはどんな方法があるのか」を確認するため、各所と連携。その後、a-works恒例のガバナンスミーティング※にてオフィス移転について全メンバーに説明をおこない、過半数の同意が得られたため、この民家を借り上げてリノベーションをおこない、オフィスにしようと動き始めました。

※ガバナンスミーティング:会社全体のルール作りや新しい取り組みなど、組織をよりよくするために設けられた会議体。その日のテーマについて興味・関心のあるメンバーなら誰でも参加でき、意見を言うことができる。

2021年7月、新オフィスへ引っ越し

さて、あきらかに問題が多そうなこの家。オフィスとして機能させるためには、いったいなにから始めればよいのでしょう…?

お力を借りたのは、大阪を拠点に、空間、プロダクト、グラフィック、食など幅広いクリエイティブ活動を展開されているgrafさん。野山やメンバーへのヒアリングを幾度もおこなっていただき、書類保管やミーティングスペースなど、オフィスとしての基本機能は押さえつつ、「今のa-worksにフィットするオフィスとはどんな空間なのか」を汲み取り、設計してくれました。

そうして決定したプランがこちら。

プラン提案から引越しまで約3ヶ月という超スピードで進んでいった移転プロジェクト。工事や引越しのトラブルは数えきれないほどありましたが、ここでは割愛。いつかまたの機会に…

玄関入ってすぐのスペースを土間にし、大きな丸テーブルを置いてミーティングスペースに。その奥の小上がりは、ソファとミニテーブルを置いた雑談スペースに。大きな窓からは、坪庭のグリーンが望めます。

「なんということでしょう!」のナレーションが聞こえてきそうなBefore After。たくさんの職人さん、本当にありがとうございました。

ふだんは開放的な空間ですが、ミーティング時は可動式の壁を動かして個室として利用できるように。ほかにも、窓の桟をなくしたり圧迫感のない収納を備え付けたりと、狭さを感じさせない工夫が随所に凝らされています。

建築プランを考えてくれたgrafさんいわく、こだわったのは「オフィスとしての新しい価値をどう体現するか」ということ。

家賃を下げるだけであればほかの方法もありました。けれど、a-worksが選んだのは「新しいオフィスをつくる」という選択肢。

1階はミーティングスペースと雑談スペースに。
事務機能は2階に集約。

「リモートワークでリアルな交流が減っているからこそ、肩肘張らず、ふらりと立ち寄れる場所が必要なのではないか。」
それは、リモートワークに移行した当初より野山が度々口にしていたことでもありました。

竣工後、設計を手掛けてくれたgrafさんから、こんな言葉をいただきました。

「今って、“余白”がすごく大切な時代だと感じています。仕事することだけを目的とせず、いろんな人が気軽に出入りれきる場所から生まれるものってたくさんあるんと思うんです。
新しい働き方を体現されているa-worksさんには、そうした場所がすごく似合うと思いましたし、サードプレイスの、次の位置づけというか…フォースプレイスともいえるような、ここから新しい概念が生まれたらいいな、という思いも込めました」

新オフィスに引っ越して数ヶ月。いろんなメンバーやゲストがこのオフィスを訪れるごとに、どんどん「a-worksぽい」空間になっていると感じます。ゲストとの距離の近さや居心地のよさが「まるでおばあちゃんちみたい」と表現するメンバーも。終業後に丸テーブルを囲み、ごはんを食べながら仕事の話に花を咲かせる、という時間も生まれています。

引越に至るまでの、もうひとつの理由

「オフィスをつくって引越しました!おしまい!」という内容で終わらないのが、このa-worksブログ。なので、もう少しお付き合いくださいね。

さて。引越しのきっかけのひとつはリモートワークではあったものの、理由はそれだけではありません。

前のオフィスが完成した2015年当時、a-worksは「すげぇことしよう!」の経営理念のもと、拡大路線を掲げていました。また、業績が伸びるにつれ周囲が「会社としての見え方」を重視するようにもなり、立派なオフィスを構えることで、「ちゃんとした会社である」との印象づけが必要な時期でもありました。

たしかに、「見た目を整える」ことでそうした目的は一定達成することができました。けれど、「キレイなオフィスで自由に働ける会社!」と期待して入社した人にとっては実際の仕事が地味に感じてしまうなど、求職者からの見え方と会社の実態にギャップが生まれてしまったという側面も。加えて、業績の悪化によって離職者が続いたこともあり、野山は会社を大きく方向転換させることを決心します。

【引用】
【ベンチャー企業の採用戦略】採用活動を考えることは、会社がどうありたいかを考えること

さまざまな要因が重なって業績が急激に落ち込み、経営的にかなり厳しい状況に陥りました。当時のブログにも書きましたが、「早急にゲームチェンジをしないと死ぬ」という危機感があり、2019年は、どう会社を立て直すかを模索する1年を過ごしました。

(中略)

メンバーには会社の状況を包み隠さず伝えていたので、不安を感じて離職する人が続きましたね。経営者としてすごくキツかったのは事実ですが、それをきっかけに「そもそもa-worksは何のために存在しようとしているのか?」「事業を通して何を成し遂げたいのか? 拡大することが是なのか?本当に大事なことは何か?」と、根本から事業に向き合い、会社としての新たな指針を定めました。

そうして完成したのが、「競争戦略」「ビジネスモデル」「採用戦略」「教育インフラ」「組織文化」「人事評価」「財務」から成る7つの経営方針。それぞれについて詳しくは、こちらの記事で解説しています。

【参考記事】2021年3月刷新「a-worksが掲げる7つの経営方針」

新しい経営方針のねらいは、会社がどう在りたいかの方針を再定義すること。

表面的な見え方にこだわったり、尖ったことをして目立とうとするのではなく、もっと本質的な価値あるソリューションを高めることに注力しよう。
それらの実現のために全力で取り組むa-worksのことを、いいと思ってくれる人、共感してくれる企業とのかかわりを大切にしよう。
かっこつけなくていい。これからは等身大のa-worksでいこう。

オフィス移転のもうひとつの理由。それは、新しい経営方針で示された「会社がありたい姿」を実現するためでもありました。

成長し、オトナになったa-works

以前のオフィスのオシャレさや派手さは、その当時のa-worksにとって確かに必要なものでした。でも、世の中の変化とともに会社の在り方も変化していく中で、だんだんと「なんかしっくり来ていないと感じ始めた」と、野山は振り返ります。

a-worksでは長年、「どんな会社なのか、なにを考えている会社なのか」について、ブログを中心に発信をし続けてきました。けれどその方向性は、当初から大きく変えています。

【引用】
【ベンチャー企業の採用戦略】採用活動を考えることは、会社がどうありたいかを考えること

「当時は、大手ベンチャーを思わせるような内容を発信していたんですね。なんだかオシャレで、みんなが仲よく楽しく働いていて、福利厚生が整っていて、毎日がキラキラしていて充実している…みたいな。」
(中略)

「会社としての新たな指針を定めると同時に、外部発信の内容も徐々に見直していきました。「キラキラしているベンチャー企業」ではなく、「等身大の、ありのままのa-works」を発信するようにしていったんです。」

「等身大の、ありのままのa-works」は、ここ数年のキーワードでもあります。

a-worksは今もなお「キラキラしているベンチャー企業」と思われることが多いのですが、その実、働いているメンバーはめちゃくちゃ真面目な人ばかり。クライアントと、その先にいるお客さま、さまざまなパートナーと真摯に向き合いながら、高い成果を実現しています。

広告業界と聞くと華やかなイメージを思い描くかもしれませんが、日々の仕事はとても地道で、泥臭い業務もたくさんあります。一人ひとりが自分の仕事に向き合い、「いま、なにをすべきか」「なにが必要なのか」を考え、実行に移す。多種多様な企業から支持していただき、評価され続けている理由はそこにあると自負しています。

気がつけば、背伸びをせずともa-worksの仕事の本質を評価してもらえる土壌ができていた。もう、派手なオフィスで武装する必要はないのかもしれない。
それはつまり「a-worksがオトナになったってことやな」と、野山は言います。

経営方針の「働く人たちの人生の意義を高める」実現の意味も込め、前オフィスの家賃として支出していた費用の一部をリモートワーク手当として還元しています。

変わった場所に完成した、変わったオフィス。この場所が今後どのように発展していくのか、とても楽しみです。

オフィスに続き、a-worksでは現在、ウェブサイトと本ブログのデザインリニューアルも進めています。オトナになったa-worksには、どのような見え方が似合うのか。ご期待ください。

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