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就職活動とはきっと、「自分はどのように働きたいのか?」を真剣に考えること

a-worksには2種類のインターン制度があります。まずは、今やa-works名物ともなった3日間の短期インターンシップ「変態インターン」。そして、変態インターン参加後に「a-worksで働いてみたい!」と希望する人は、長期インターン応募することも可能です。

今回のゲストは、1年3ヶ月の長期インターンを終えた青木崇太朗さん。インターンでの学びを振り返りながら、就職活動に対する価値観の変化を語っていただきました。

当初、就職活動がうまくいかなかった理由について「できそうなことを選んでいたから」と自身を評する青木さん。自分はいったい、どんな場所でどのように働きたいのか、どんな未来を目指したいのか。青木さんが、自分の道を見つけるまでの日々をうかがいました。

インターンの青木くん(中央・立命館大学政策科学部)。
青木くんの指導を担当したa-works高田(左)と、a-works森島(右)

a-worksとの出会いは自分の人生を振り返る「変態インターン」

ーーa-worksでの長期インターンと、就職活動お疲れさまでした。志望企業への内定、おめでとうございます!

ありがとうございます!

ーー青木さんはa-worksでのインターンを機に、就職活動への考え方が大きく変わったと聞きました。その話についてはのちほど詳しくうかがえればと思いますが、まずは青木さんがa-worksを知ったのは、2020年3月に開催された変態インターンがきっかけでしたよね。

はい。インスタを見ていたら「変態インターン」の投稿が出てきて、名前のインパクトに驚いてすぐに応募しました(笑)

変態インターンとは:学生自身が「この先本当に生きたい人生を生きるために、固定概念を脱ぎ捨てて自由な選択肢を持ってもらう」ことを目的とした、3日間の短期インターンです。まずは「どんなときに幸せを感じるのか」「将来をかけて成し遂げたいことは何か」といった自己分析を通じて自分の価値観や人生ビジョンを言語化。その後、マーケティングの考え方を学び、グループワークでビジネス提案などを行います。変態インターンの詳細はこちら。変態インターンに関する過去の記事はこちらをご覧ください。

変態インターンで使用する「変態BOOK」内の「自分年表」。
社内でおこなうときは「変態ワーク」と呼んでいます。

講師(社長と社員)から学生へのフィードバックが厳しい点もこのインターンの特長だと思います。

グループにわかれて「a-worksの経営理念・ビジョンの実現となるようなメディア立案」を考えて発表する場があったのですが、講師陣から「そのアイデアをどうマネタイズするのか」「本当にニーズがあるのか」「すでに存在しているこの会社のサービスとどう違うのか」と、かなり詰められました(苦笑) 学校内外の活動でアイデアを出し合う機会はこれまでにもありましたが、ビジネスの視点で真剣に指摘されたことはなかったので、とても新鮮でした。

ーーその後、長期インターンシップを志望された理由は覚えていらっしゃいますか?

それまで、「自分の価値観ってなんだろう」「幸せとどう向き合うか」なんて考えたことがなかったのですが、変態インターンで出会ったa-worksの人たちはみんな真剣に向き合っているように感じたんですね。だからこの会社で、自分の価値観や幸せについてもっと深く考えてみたいと思ったことがまずひとつ。あとは、就職活動に役立つかなって気持ちもありました(笑)

「ラグビーが好きで、ワールドカップ2019が終わってから就職活動を始めたので
スタートがちょっと遅かったんですよね…」(青木)

長期インターンの反省は、自分からの働きかけと提案力の弱さ

 ーーa-worksではどのような仕事を担当されていたんですか?

主には、B2Bの新規開拓です。所属部署リーダーの森島さんの指示をあおぎながら、a-worksのオリジナルプロダクトであるAdCent(アドセント)のLP制作をおこなったり、メルマガを発行したり、リスティング広告を制作したりと、いろんな仕事を経験させていただきました。

ーー苦労された思い出はありますか?

メルマガやリスティングの文章づくりに苦労しましたね。「まずはやってみよう!」と任されたものの、とりあえず書いたものを提出して森島さんにチェックしてもらって、また提出して、というラリーが続くと正解がわからなくなってしまって…森島さんの時間を奪ってしまって申し訳ないという気持ちになりましたし、「最初から森島さんがつくったほうが早いのでは…」と考えてしまうこともありました。

でも今思うとそれは当たり前の話で、森島さんはそれがわかったうえであえて僕に自分で考える機会を与えてくれていたんだなあと。気づくのに時間がかかってしまいましたが。

ーーインターンシップを終えた今、もっとこうすればよかったと思うことはありますか?

時間ができたときに「何をすればいいですか?」とはよく聞くようにしていましたが、それって考えていないのと同じだったなと。先にやるべきことを考えたうえで「これをしたほうがいいですか?」と聞けば、相手はイエスかノーで答えられますよね。

ほかにも、課題を見つけて自分から提案する姿勢も足りなかったと思います。例えば、自分が任せられている案件で成果が出なかったとき、森島さんから指示されるまで待つのではなく、自分から「現在の施策は意味が薄そうなので少し変えませんか」と提案すればよかったな、とか。

まずは自分の考えを持つこと、それをしっかり提案する強さや姿勢を、もっと早いタイミングで気づいていればもっとa-worksに貢献できたのではという気持ちがあります。

森島さんや高田さんからは「もっと強引にいってもいいんじゃない」という意味合いのアドバイスを何度かいただいていたんですが、インターンが終わる直前でその意味をやっと理解できて…。すぐに変われなかったことを後悔しています…。とはいえせっかく気づきの機会を得られたので、これを学びと捉え、就職先ではもっとガンガン自分から提案していこうと思っています!

「ほんと、インターンが終わる直前におふたりが言っていた意味がハラオチしたんです…」(青木)
「こちらの期待に応えようと、自分で考えて行動してくれていると感じましたよ」(森島)
「アドバイスに対して実践しようとする行動が見えていたからうれしかったですよ」(高田)

「できそうなこと」を選んでいた当初の就職活動

ーー青木さんはインターンと同時進行で就職活動をおこなっていたとのことですが、当初はあまりうまくいかなかったとか。

エントリーしても次の選考に通らなかったり、一次面接で落ちてしまったり。あまりにうまくいかないので、かなりヘコみました。

ーーそれからどんな変化があったんでしょうか。

実は、僕の就職活動は野山さん(社長)の言葉で一転したと思っています。

志望企業に次々と断られて落ち込んでいるときに、「青木くんのやりたいことって何?この企業を志望してますって言ったって、やりたいことじゃなくできそうなことを選んでるだけじゃない?できそうなことから選んでる時点でダサい。どうありたいかを考えて動かないと変わらないんじゃない?」って。

そんな自覚はぜんぜんなかったですし、自分なりに「マーケティングがしたい」という考えを就職の軸として選んでるつもりだったんですけど。その軸がそもそも間違っていたのかもと、自分の考えを再度見直してみたんです。

ーーそのときはなぜ「マーケティングがしたい」だったんですか?

a-worksでの変態ワークやインターンを経験する中で、「人とのつながりで幸せな人を増やしたい」という自分の夢に気がついて。その夢を実現するためには、いいサービスや商品と、それを必要とする人を繋げる仕事がしたいと考えました。人とのつながりをつくるためにはきっとマーケティングが必要だし、自分の夢にも合ってるし、と納得をして就職活動を続けていたけれど、あとから思うと自分の夢とやりたいことを強引に結びつけていただけだったのかもしれません。 

野山さんの言葉を受けて、 自分はどういうふうに生きたいかということを考え直し、改めて「人とのつながりで幸せな人を増やす」という夢にフォーカスして就職活動を見直すことに。また、a-worksの人たちとたくさん言葉を交わす中で、自分の価値観を大切にできる場所で働きたいと思うようになりました。

ーーそう思うようになったきっかけがあれば教えてください。

インターン中、定期的に行われる勉強会や、月に一度会社の現状を報告し合う“納会”、今後の事業や組織についてディスカッションを行う“合宿”など、さまざまな場に参加させていだきました。特に思い出深いのは、合宿でおこなわれたトラストビルディング(信頼構築)のワークです。

まずはメンバーの一人ひとりが、今どんなことを考えているのかを出し合い、違う価値観を持ったメンバーが集まったこのグループのバリューについて、みなが納得いくまで話し合う。また、それぞれが大切にしている価値観を現在どれだけ体現できているかを共有し、そのうえでチームとしてなにを目指すべきかをまた話し合い、信頼を築いていきました。

そのようなa-worksの文化を見て、個人の価値観を尊重すること、お互いの考えていることを知ることが信頼関係構築に繋がるのだと感じました。そして、自分の将来を考えたときに、そうした考えを持ったチームで、楽しく働きたいと思ったんです。

「まわりから『楽しそうに働いてるね』って言われたいです!」(青木)

ーーその後、就職活動はどのように変化しましたか。

a-worksの「個人の価値観を大切にする」という社風は、a-worksが掲げているビジョンがあってこそだと感じましたし、さまざまなシーンで会社のビジョンに触れる機会がありました。そうした経験から、その後の就職活動では、志望企業のビジョン・ミッション・バリュー、事業目的に共感できるか、そしてそれが社内に浸透しているかどうかを注意深く見るようにしていました。

ーー外側からそれを探るのは難しそうな印象ですが、どのようなポイントを見ていったんですか?

まずは、ビジョンがわかりにくくないこと。言語化ってすごく大切だと思うので、難解な表現のビジョンは社内にも浸透しづらいのではと思います。また、社会貢献だけを打ち出しているよりも、ビジネスの重要性も明言している企業のほうが、僕にとっては好印象でした。

就職活動中は、逆質問の時間が与えられたときに「ここ3ヶ月で御社のビジョンやミッションを体現したできごとがあればぜひ教えてください」と質問するようにしていました。ほとんどの企業は答えてくれましたが、最初から「うちはビジョンやミッションに共感してる社員はいない」と言われた企業もありました(苦笑)
そうした問いかけを繰り返した結果、自分が共感できるビジョンやミッションを掲げていて、それらの考えが組織に浸透していると感じられる会社に出会うことができました。そして最終的にはその中から、「人とのつながりで幸せな人を増やしたい」という自分の夢に繋がる仕事ができると思えた会社への入社を決めました。

新卒では難しいと言われていた希望部署への配属が決定

ーー4月から青木さんが働く部署は、新卒ではなかなか配属されない部署なんですよね。

はい。サービス導入を手伝うところから、その後の運用や提案をさせていただく部署なんですが、通常は、サービス理解とセールスを数年間経験したのちに配属される部署になります。

もちろん、ある程度の知識がないと適切な提案をおこなうのは難しいため、まずはサービス内容をしっかり学ぶ必要があるのは理解しています。一方で、自分としては就職活動中からその部署での勤務を希望していたので、内定をいただいたあとに「可能性があるなら1年目から挑戦したい」と伝えてはいました。

ーーなぜその部署を希望されたのですか?

サービスでも商品でも同じだと思うのですが、幸せを感じるタイミングって「手に入れた瞬間」よりも「課題が解決した瞬間」だと思うんです。「人とのつながりで幸せな人を増やす」という夢を叶えるため、お客さまが幸せを感じている瞬間に立ち会えるのはこの部署だと思い、希望しました。

ーー勤務部署が決まるまでにどのような働きかけをされたんですか?

以前より高田さんのコーチングを受けていたのですが、その一環として、希望部署への配属を目標としたコーチングを実施していただきました。配属部署が決定するまでの内定インターンをどう過ごすかを考えたり、会社に提出する所属希望の文章にアドバイスをいただいたりしました。

内定者インターンでは自主的な学習を心がけ、でもあまりおおっぴらにアピールするのは避けて(笑)自分から「僕はここが優れています!」と言える性格ではないので…。導入事例を閲覧したり、セールスのマニュアルを読んで感想を提出したりと、業務以外のことにも積極的に取り組みました。希望部署の文章は、高田さんがめちゃくちゃ厳しくチェックしてくれて。何度も修正を繰り返したのですが、推敲しながら改めて自分が叶えたい将来像が見えてきたりもして、高田さんにはすごく感謝しています。

正直、ダメ元での志望だったので、本当に希望が通ったときはうれしさよりも驚きが勝りましたね。2・3年後の移動が現実的かなと思っていたので(笑)

「まさか本当に希望部署に配属されるとは!」(青木)

ずっと考え続けることが大事、という気づきを得て

ーー就職活動を振り返ってみて、いかがでしたか?

いろいろと悩みはしましたけど、楽しかったという感想のほうが大きいですね。途中から、結局自分はどうありたいかという考えがかたまっていたので、最悪就職できなくても大丈夫、就職はただの手段だからって思えたのも大きいかもしれません。

ーー就職活動中にそう思えるのはなかなか珍しい気もします(笑)

それは本当に、変態ワークで自分の価値観やビジョンに気づけたことが大きかったと思います。参加した2回ともに新しい発見がありましたし、ずっと考え続けることが大切なんだという気づきを得ることができました。これから先も、いろんなタイミングで自分の最適解を考え続けると思います。

就職活動を機に自分を見つめ直すという人は多いと思うんですけど、就活が終わったから考えるのをやめる、という人も多いんですよね。それはすごくもったいないなと思います。

ーー青木さんは変態インターンをどんな学生に勧めたいですか?

いやもう、全大学のカリキュラムに組み込んでほしいと思ってます(笑)自身の価値観や、人生で大切にしたいことを見つける機会って、ふつうに生きていたらめったに巡り合わないと思うから。就活生の一人ひとりが、自身の人生で大切にしたいことや目指したい姿を知り、「自分はどう働きたいか」を考えることができたら、就活のかたちも変わるのでは…なんてことを思ったりもしました。

変態インターンは、働くの嫌だなとか、人生こんなもんだろうって思ってる人こそ参加してほしいですね。やりたいことが実はあるけど、言語化できないからわからない、という人もけっこういると思うから…そういった現状を変えたいって思っている人がいいですね。

ーーありがとうございました!

青木さんの出勤最終日には、リモートでのインターン報告会が行われました。お疲れさまでした!

a-worksでは、今後もインターンを実施する予定です。青木さんの体験談を読んでa-worksが気になったみなさん!まずは変態インターンにぜひご参加ください。実施日については、本ブログや公式Twitterでお知らせします。