こんにちは。6月から執行役員を務めることになりました服部です。
以前このブログで「デキる人」より「応援される人」に。プライドの在り方が変化した2年間という記事を書かせていただいてから、2年が経ちました。そして今年夏に大きな組織変更があり、僭越ながら執行役員という立場を引き受けることになりました。せっかくの機会なので、備忘録として、今の会社と自分、これから目指したいことについて書いてみようと思います。
ざっくりと今のa-worksの組織について紹介すると、代表の野山さん、執行役員の僕と百々さん、という布陣を組んでいます。
僕はフロントの代表で、百々さんはバックエンドの代表、というイメージ。野山さんからは、現場を管轄しながら未来のモデルを構築する役割を期待されています。
以前から勝手に「自分が社長だという気持ちを持って働こう」と仕事をしてきたので、執行役員という肩書きにプレッシャーはあまり感じていません。何より、仕事がやりやすくなったと感じています。


実態は変わらないが、責任感は大きくなった
執行役員になって一番感じたのは、肩書きが持つ力でした。
まず驚いたのは、クライアントとの初対面のときに、相手側も責任者を連れてきてくれるようになったこと。27歳という年齢にも興味を持ってもらえるし、商談も進めやすくなりました。
社内的にも変化がありました。「執行役員の服部が言うなら」という、一つの意思決定の指針ができた。これは僕自身もすごくやりやすいですし、チーム全体の動きもスムーズになったと感じています。
ただ一方で「以前より若手に気を遣われてる??」と不安に思うこともあり(苦笑)、意識してみんなとコミュニケーションを取るようにしています。
もともと、リーダーとして戦略を立てたり現場を見たりしていたので、執行役員になって業務内容が大きく変わったかというと、実はそこまで劇的には変わっていません。ただ、心境的に大きく変わったことが一つあります。
責任感の対象が広がったことです。
以前は、自分が起こす行動や結果に対しての責任を感じていました。でも今は、会社としての総合的な行動と結果への責任感が高まっています。
ここまで一緒に働いてくれている人たちに、もっと豊かになってほしい。そうした責任感が、以前よりもずっと強くなった気がします。
そして、責任感が高まったことで、できることが増えました。他の人を巻き込んで、より大きな規模でチャレンジができるようになった。責任範囲が広がったからこそ、主体的に動ける領域も広がったように感じています。
a-worksは野山さんが立ち上げた会社で、長らくお一人ですべての意思決定をしてきました。今の体制になってからは僕や百々さんが個々に判断して実行することも増え、野山さんが会社を立ち上げてから一番権限を委譲してくれているんじゃないかと思います。そのぶん野山さんは、短期的な数字ではなく、来年、再来年、3年後のための戦略づくりや関係構築に時間を使えるようになった。より「社長業」に時間を使えるようになったんじゃないかなと感じています。
僕が任されている領域は僕の方ができると思っていますし、そうじゃないと務まらないという気持ちで、日々仕事に向き合っています。
成長し続けるために。「悩まない」という選択
2年前の記事でも書きましたが、「応援される人であること」は、引き続き僕のベースにあります。そして、今も変わらず大切にしているのが「自分では何もできない」というスタンスです。
例えば、何か問題に向き合ったとき、5分か10分考えてそれ以上のことが自分で出せないと思ったら、すぐに外に出るようにしています。
人に聞く。繋がりを使って相談する。とにかく、一歩前に進む。悩んでいる時間が一番無駄だと思っています。 何も生産しない時間だから。
「ここはどうなんだろう」と考えていてもしょうがないので、とりあえず一歩前に進むか、隣の人に声をかけてみる。不安になっていても、「もしこうなったら」と考えてもしょうがない。どうせわからないんですから。
そういう無駄な時間をいかに減らせるか、を常に考えています。



いま一番面白いこと。そして、期待すること
いま僕が一番面白いと感じているのは、「a-worksがこういう構造になったら、もっと数字がつくれるんじゃないか、もっと豊かになれるんじゃないか」ということを考えることです。
主語が「自分」ではなく「会社」になりました。自分がどうこうというよりも、会社としてどうなっていくか、に興味がある。会社のほうが規模が大きいので、個人よりも大きなチャレンジができる。a-worksという会社を使えば、いろんなことができるはず。それを考えていると、すごくワクワクしてきます。
一方で、社内のメンバーに期待したいこともあります。それは、会社を主語にした議論をもっとしたいということです。
今は「自分はここまでやりました」「自分の役割はやりきりました」という、個人を主語にした報告が多い印象です。もちろんそれも大事なんですが、それが会社視点でどうなのか、会社をどうしていこうという話にまでは踏み込めていないように感じます。
野山さんや一部のメンバーとはそういう議論ができるんですが、もっともっと増えてほしい。同じ視点を持った仲間が増えるとうれしいです。
一緒に働きたいのは、「より大きな問題を解きたい」と思っている人。
「カレーを作れと言われたので人参を切っています」ではなく、「そもそもカレーじゃなくて、こっちの方がお客さんは喜んでくれるんじゃないか」ということをずっと考えられる人。
今やっていることが、もしかしたら必要ないかもしれないし、もっと違うやり方があるかもしれない。目の前の問題をいろんな角度から解こうと思える人が、もっと増えてほしいと思っています。
「応援される会社」であり続けたい
a-worksの一番の価値は、不器用でピュアなところだと思っています。
本当に意味があることをする。業界の常識や政治に巻き込まれずに、正義を貫ける。相手が間違っていると思ったら、ちゃんと意見を言える、断れる環境。
これって、すごく大事なことだと思うんです。
世の中全体が、嘘や裏を敏感に感じ取るようになっています。だからこそ、このa-worksの不器用でピュアなところが、社外からめちゃくちゃ評価される理由なのだと思っています。
「応援される人」から「応援される会社」へ。
僕個人が応援される人でありたいと思ってきたように、a-worksも応援される会社でありたい。そのために、この不器用でピュアな姿勢は、絶対に変えたくないと思っています。



これから先の自分に向けて
今はどうしても短期的な視点で動いたり考えることが多いので、もっと中長期的な視点で考える時間を増やしたい、というのが直近の目標です。
そして、次に僕のポジションを引き継いでくれる人をつくること。これも大事な役割だと感じています。
a-worksは本当にいいメンバーばかりなのですが、ギラついている人(いい意味で!)は少ないので、このブログを通して興味を持ってくれる人がいたらうれしいです。最初から執行役員を目指して入ってくれる新人もウェルカム!ギラついている人、大歓迎です(笑)。
僕自身27歳で執行役員になって、業界の著名人や上場企業の社長と直接仕事をする機会も増えました。失敗も許容される環境で、たくさんのチャレンジをさせてもらっている。本当にありがたいことです。
これから30代を迎えるまでに、もっとパワーアップして、もっと大きなチャレンジができるようになりたい。そしてa-worksを率いていきたい。
引き続き、応援される会社を、みんなでつくっていきたいと思います。
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